労働法

試用期間中における年次有給休暇の取り扱いについて

ベトナムでは有給休暇は自主的に取得するのが普通ですが試用期間中に有給休暇を申請する人は少なく、急に言われると面食らうかもしれません。そもそも試用期間中に年次有給休暇は発生するのか?その場合の取り扱いはどのようになるのか?

解雇補償はベトナムにおいてどう解釈するべきか

ベトナムでは使用者の一方的な意思表示による労働契約の解除が法律上難しいとされています。単に能力的な問題で解雇通告を出すと不当解雇と扱われる可能性もあるわけですが、今回は解雇したい労働者に支払う補償についての考え方について

賞与の支給条件に出勤率を設定する場合

賞与の支給を決定する際に、出勤日数が基準に達していない場合は支給そのものをしないという規定を設けている企業があります。これは欠勤の多い従業員が他の従業員と同じ基準で賞与を受けるのは公平ではないという考えからですが、この規

年度を跨いだ福利厚生の権利は繰り越せるか?

ベトナムの現地採用では福利厚生の一つとして年に1回一時帰国用の航空券を支給している企業がありますが、コロナ禍の渡航規制により1年以上帰国できていない現地採用者はたくさんいます。この場合航空券の支給を受ける権利は次年度以降

短期離職者へ賠償金の請求:労働者はどう応じるべき?

日本人を採用するためにそれなりの費用をかけて採用する企業も少なくありません。そういった人材に対してはできるだけ長期的に働いてほしいと思うものですが、残念ながら短期で退職するというケースもあります。今回は短期離職者に対する

社会的隔離措置による給与の遅延について

都市部やその周辺省を中心に厳しい社会的隔離措置が実施されてきましたが、ようやく雪解けが始まってきています。しかしこの期間中に会社の資金ショートや外出制限などによる賃金の未払いや遅延などの事例が多数報告されています。今回は

経歴詐称が発覚した従業員は解雇できるのか?

従業員の経歴や資格の詐称が発覚した場合、その従業員に辞めてもらうこともあるかもしれません。しかし経歴詐称と言っても一方的に解雇してしまうと思わぬトラブルに発展する可能性もあります。今回は退職を前提としたアプローチの仕方に

試用期間の延長はできるのか?

ベトナムにおける試用期間の規定とは ベトナム労働法第24条では使用者と労働者の合意を基に試用期間を設けることができるとされています(1か月未満の労働契約者を除く)。また試用期間については大きく以下の4つの分類に分けられて

従業員を不当に辞めさせた場合の企業が負う責任と義務

不当解雇の定義とは 何かしら問題があった従業員を辞めさせたときに「不当解雇だ!」と騒がれるとドキッとするかもしれません。辞めさせた本人にその気が全くなかったとしても結果的に不当解雇として処分を受けるということもありえます