ベトナム人口記念日(ngày Dân số Việt Nam)とは?

労働組合活動におけるベトナム人口記念日という言葉を聞きました。どういった日なのでしょうか?

ベトナムの人口や国民生活の質について議論する日とされており、女性の日や子どもの日のように催しや贈り物をする習慣があるようです。ただし女性の日などと比べるとマイナーな日でベトナム人の間でもあまり知られていない日かと思います。

ベトナムには国民の権利や性別、平等などを記念した日がいくつかありますが、その中にベトナム人口記念日という日があります。あまり馴染みがない日という印象ですが、どのような日なのでしょうか?今回はベトナム人口記念日の概要と組合活動との関連について解説します。

ベトナム人口記念日とは?

ベトナムではngày Dân số Việt Namと呼ばれる日があります。ばっちり当てはまる日本語訳が浮かびませんので、直訳して「ベトナム人口記念日」としますが、政府による公式規則によると、ベトナム人口記念日は、1997年6月18日付の首相決定第326-TTg号第1条により、毎年12月26日と定義されています。

この日は人口問題、国民が直面する課題や機会に対する意識を高めることに焦点を当てる重要な機会の日で、家族やコミュニティに関連する問題の情報や行動計画を社会全体で議論し、共有する日とされているようです。

具体的な活動内容は同法令内に色々書かれていますが、詰まるところ「ベトナムの人口について健全な管理と成長を図り、国民の生活の質の向上へと繋げるための取り組みを意識、議論する日」とまとめることができそうです。

労働組合とベトナム人口記念日との関係

ベトナム労働総同盟が2022年に出した決定4290/QD-TLĐの規定では、労働組合における財政支出の基本原則が記載されています。その中で、「12月26日のベトナム人口記念日に贈答品を贈ることは、労働組合の財政支出の重要な部分である。」という文言があり、この日は組合員に対し贈り物をする必要があるのか?という話題が時折挙がります。

しかし実際のところこれはあくまで「奨励」という解釈で「義務」ではないとされており、事業主や組合組織がそれぞれ対話した上で話し合い決定することに委ねています。贈り物が義務かどうかという観点では同じように女性の日や子どもの日、中秋節などもよく例として挙げられますが、これらも同様の解釈となります。

記念日に会社での催し事や贈り物をするべきかという相談はよくあります。大体の企業はテト、国際婦人デー(3月8日)、中秋節、女性の日(10月20日)あたりがその対象となり、これらに加えて子どもの日(6月1日)やクリスマス、あるいは会社の創立記念日などが入ってくるところとなります。マイナーなところまでカバーすると毎月何かしらのイベントが、、、ということになってきますのでその辺りは適当な裁量で労働者のモチベーションを維持していきたいものです。

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