公共の場での飲酒による罰則

屋外での飲酒行為についてベトナムでの決まりを教えてください。

ベトナムの公共の場では許可された場所以外での飲酒が禁止されています。現行法では罰金の対象となりますので、スポーツや行楽時には気をつけたいところです。

先日SNSの投稿でベトナムにいる日本人が「近所の公園で仲間とビールを飲んで語り合った」というのを見ました。日本ではこういった光景も見られますが、ベトナムでそれをすると思いもよらないことになってしまうかもしれません。今回は公共の場での飲酒についてお話します。

ベトナムでは原則公共の場での飲酒は禁止されている

議定24/2020/ND-CP第3条では公共の場でアルコールを飲むことができない具体的な場所が明記されています。

1、公園(この法令の発効日前にアルコールとビールの取引を許可された公園の敷地内のレストランを除く)。
2、バス待合所。
3、映画館、劇場、スポーツ施設(特定の条件下を除く)

2020年11月15日以降、公園は原則飲酒禁止となっていますので仲間内で集まってピクニックをするような場合でもアルコール類の持ち込みは認められていないことになります。ですので日本の花見のような感覚で大勢で飲酒していますと通報される可能性があるので気を付けたいところです。他にも映画館でビールが売られていないのも日本と大きな違いと言えるでしょう。

具体的な罰則

(見つかれば罰金対象。近年は飲酒行為に対する啓発活動が盛んになっている。:画像「Thanh Niên」)

議定117/2020/ND-CP第30条には禁止エリアでの飲酒行為による罰則が規定されており、一人当たり50万~100万VNDでの罰金が科されます。またこれが会社など組織的な規模で行われていた場合、罰金額は上記の2倍となります。他にも飲酒行為については様々な罰金規定があり、

・未成年者の飲酒(満16歳~18歳未満):20万~50万VND

・他人への飲酒強要:100万~300万VND

・勤務時間中、休憩時間中の飲酒:100万~300万VND

となっています。ローカル企業では接待関連で昼から酒を飲んでその後そのままオフィスに戻っていくことも珍しくないので、勤務時間中、休憩時間中の飲酒に罰則規定があることを意外に思われる方もいるかもしれません。罰則規定はあるものの、実際のところこの部分についてはあまり機能していないように思われます。

日本では公園や駅、その他の公共の場での飲酒行為が比較的自由に行われていますが、ベトナムでは飲食店やプライベートな空間以外では基本飲酒はできないと考えておいたほうが無難でしょう。

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