求職者から知るローカル企業のサービスレベル事情

コスパの良いローカル企業のサービスを受けたいと思っていますが、どういった部分に注意しながら選べばいいでしょうか?

実際の利用経験者の話や紹介、口コミ評判で選んでいる人が大半だと思います。ただ私の場合は職業柄、各企業で働いていた従業員などと面談する機会があるので色々参考になる話を聞くことはあります。

ローカルと聞くと「安い、でも心配」と、サービスの質に不安を覚える人も少なくないですが、利用者のスタンスによっては日系以上のコスパを発揮するローカル企業もあります。今回はそのサービスレベルの可否についてベトナム人求職者から聞いた話を通じて考えたことを共有します。

求職者から知る会社の内部

求職者と面談するときは前職の退職理由を必ず聞くようにしているのですが、退職理由が会社の杜撰さにあるような理由の場合、その会社のサービスレベルを測る一つの要素になります。例えば実際に相談があった退職者で以下のようなものがありました。

A氏「前職は経営状態関係なく、給与が毎月2~3日遅延するし、社会保険も未加入でした。」

こちらの方は日本人向けの某ローカル不動産会社に勤めていた方です。実は私も過去に同社とやり取りをしたことがあるんですが、結構アバウトな対応をされたことがありまして、その話を聞いたときは何となく繋がる部分がありました。社内が杜撰であれば多かれ少なかれそれが外にも出る典型的な例かと思います。

B氏「家族経営で直接サービスを提供できるスキルのない連中が会社を牛耳っています。」

こちらは日本人(外国人)向けの某建設系企業の従業員です。確信がないこともとりあえずできる、やりますと受注して後は現場任せ。結果顧客からクレームが出ると全て現場に責任を負わせるので「やってられるか」と退職。こういった話もローカルではよく聞く話です。

日ごろから求職者と面談をしていますとこのような話がポロポロ出てきます。日系に転職を希望するベトナム人の中にはコンプライアンスの意識の高さや従業員に対する扱いを理由に挙げる人もいて、そういった部分も日系企業には期待されていることが窺えます。顧客に満足いくサービスを提供するにはそこで働く従業員が気分よく働くことも大切な要素です。

あとこれは私個人で実践していることですが、ローカル企業の場合は繁忙期の対応がどのようなものかというのを判断材料の一つにしています。忙しいときは多少対応が杜撰になってしまうことは仕方がないと割り切っていますが、ローカル企業の場合はこの差が企業ごとに非常に激しいです。忙しいという理由でパフォーマンスが極端に下がる企業は通常時でも業務の粗さがでることが多く、継続的に利用するかどうかを見極める一つの参考材料としています。

値段が安いのでどこまでを許容範囲とするかは人それぞれですが、BtoB, BtoC共に自分にとっての許容ラインとその判断方法を持っていればコスパの良いローカル企業を見つけやすくなります。

Facebook
Twitter
LinkedIn
Pocket
Email

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA