日本人現地採用者の面接見送り理由統計

面接受けがいい候補者というのはどういう人が多いのでしょうか?

面接の担当者によって変わってきますので、絶対的にウケが良い人というのは難しいものです。ただ自分の中でマイナス印象になりそうな部分を自覚した上で面接に臨むのは大切なことだと考えます。

書類選考が無事に突破すると次は実際の面接が始まります。どういった方が採用されやすいかを考えるにあたって、ここでは不採用理由の統計を参考に見ていきたいと思います。

面接後の不採用理由統計

1,職務経歴などの経験から活躍が難しいと判断した 32%

書類選考で興味を持ってより詳細を確認するべく面接を実施したものの、直接話を聞いてみると実際に期待していたものに達しなかったというパターンです。ある程度経験が問われる求人に最も多い見送り理由ですが、「自分の経験についてしっかりした応答ができない」「書類に書かれている職務経歴と発言内容に矛盾がある」といった指摘もよくある理由で、応募者の事前準備不足などの声も聞かれます。

2,自社のカラーに合わない 24%

自社の雰囲気やタイプから性格的に難しいと判断されるケースです。これは個々人の性格なのでどうしようもない部分ではあります。無理に自分を偽って入社してもその後が大変でしょうから、ご縁がなかったということで割り切って次に進んだほうが得策です。

3,質問の回答に対する論理性が弱い 19%

面接官が質問したことに対する回答について論理性が乏しく、なるほどと思ってもらえない場合も見送りになる理由としてよく聞かれます。例えばこれまでの転職歴についての質問、なぜベトナムで働きたい(働いている)のか、これまでの経験を当社でどのように生かせると考えているか、などの質問はテッパンで、場当たり的な印象を与える回答はその時点で見送りになる可能性が高くなります。何となくで今のキャリアに至っているという方も中にはいらっしゃると思いますが、自分が進んできた道には必ずその過程が存在するはずですので、その点を論理的に説明できる準備はしておいたほうがいいでしょう。

4,面接時の印象が良くなかった 14% その他 11%

上の3つとは異なり面接時の立ち居振る舞いなどを理由とした見送り理由となります。こちらの理由で見送りになった場合は今後の転職活動のために改善していくことをお勧めします。

・しゃべりすぎ

面接では自己アピールのために色々なことを話そうと意気込む方もいますが、相手が求めている以上のことを話し過ぎてしますのは逆効果となります。限られた面接時間の中では双方にとってストレスのない時間配分の感覚が要求されます。

・目を見て話さない、目が泳ぐ

面接慣れしていない方や日ごろからの癖がそのまま出てしまう方によく見られます。目を見ないや目を泳ぐというのはどうしても自分の発言に自信がない、あるいは後ろめたさを感じているという印象を与えてしまいます。営業やサービス業といった人と接する機会の多い職種ではそのような印象を抱かせてしまうと採用の可能性が一気に下がってしまいます。

・最低限の日本人的なマナーが備わっていない

面接時のマナーというと色々ありますが、ベトナム人候補者であれば目を瞑るところ日本人であれば厳しくチェックする面接官も結構いるものです。特にそれなりの年数ベトナムにいる方であれば悪い意味でベトナムナイズされていないかチェックすることもありますので、少しでも不安があれば再確認して面接に臨んだほうがいいでしょう。

採用は縁の要素がありますので必ず合格するというものではありません。ただし自分のマイナス点を事前に把握し改善することによりその確率を高めることは可能です。転職を考えるようになった際にはまず自分自身の中身の棚卸をしてみて、客観的にどのように映るかを考えてみてもいいでしょう。

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